立法会で６月９日、強制積立年金（ＭＰＦ）のオフセッティング撤廃が可決されました。

ＭＰＦオフセッティング撤廃案は賛成７２票、反対５票、棄権１２票で可決。

早ければ２０２５年に実施されます。

△星島日報
ただし政府は雇用主に対し期限２５年、計３３２億ドルの資金援助を承諾しています。

オフセッティング廃止に反対している自由党の邵家輝・主席は「改正案通過後に労使衝突などの状況が発生しないことを望む」と言及。

さらに、同党議員は新型コロナウイルスの新たな波が訪れるかもしれない時にオフセッティングを廃止するのはタイミングが悪いと指摘しました。

オフセッティングはＭＰＦの積み立てを解雇手当や退職金に充てることですが、これが２０２５年以降は認められなくなります。

ＭＰＦが実施されて２１年ですが、オフセッティングは、リタイア後の保障の原意を削ぐものとして批判されてきました。

また、労働界と財界で長年綱引きが行われ、撤廃案は２期の政府にわたり４回の修正を経ました。
参照：９日付星島日報