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◆問題の歴史試験で4割がミスリード
14日に行われた香港中等教育修了証書(DSE)の歴史科試験で日本の中国侵略を美化するような出題があった問題で、受験生らの約4割がミスリードされていたことが分かりました。
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同試験では日本の対華援助に関する資料を提示し、受験生らに「1900~45年の間、日本が中国にもたらした利益は弊害より多い」ことに同意するかを問うもの。

特区政府教育局の非難・要請を受けて試験機関の考試及評核局は最終的にその出題を撤回することとなりました。

考試及評核局の蘇国生・秘書長は立法会教育事務委員会の特別会議で、初歩的に5000人余りを採点したところ同出題に対して38%が「弊害より利益が多い」と答えたことを明らかにしました。

「利益より弊害が多い」と答えた受験生は57%、利益だけを挙げたのは17%、「弊害がある」と答えたのは78%、意見なしが5%でした。

出題の資料には日本による経済略奪など弊害が記されているものの受験生はミスリードされたとみられ、蘇氏は当初の予想と異なることを認めました。

教育局の楊潤雄・局長は会議の後、相当の割合の受験生が「弊害より利益が多い」と答えたことは問題視すべきことで、当局は出題審査プロセスや制度、人為的要素などを調査するタスクフォースを設置すると述べました。
参照:26日付星島日報
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