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◆公立病院の伝染病科医師、たった22人
新型コロナウイルス禍の今、香港の公立病院の伝染病科医師の人数は22人のみで、人手不足が深刻だと報じられています。
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5月12日の香港メディアが伝えた医院管理局の統計によりますと、2003年当時は公立病院の伝染病科医師は6人、その後増えて現在は22人。

新型コロナが警戒され始めた昨年末から感染拡大した今年3月にかけて、総数の約1割にあたる2人が離職しています。
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△巴士的報
こうしなか、医院管理局では、伝染病科顧問医師の役職を増やし昇級チャンスを与えることによって人材流出に歯止めをかけようとしています。

医院管理局は、増設した役職数については明らかにしていないものの、公立病院で働くフルタイムの内科医師の離職率が4・8%であることを例に挙げ、人材流出について注視しているとコメント。

今後も医師の雇用増加や離職引き留めのためのさまざまな措置を講じるとしています。

ちなみに香港では、香港医学専科学院が1995年から伝染病専門課程をスタートさせましたが、医務委員会の登録名簿に記載されている人はこれまでにわずか37人でした。

ある伝染病科医師の話によりますと、伝染病科の発展や出世のチャンス、将来的な収入は他の科に比べ遜色があるとのこと。

その上、伝染病科の立ち位置がクリアでないため、若い医師がこのコースを選びたがらないと問題点を指摘しています。
参照:11日付巴士的報
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