新型コロナウイルス肺炎（ＣＯＶＩＤ―１９）流行によって打撃を受けているホテル業界では、地場顧客を獲得するために宿泊料の大幅な値下げが現れています。

△皇家太平洋酒店（ロイヤルパシフィックホテル）
今年のメーデー連休のホテル宿泊料は、昨年に比べて大幅に安くなっており、尖沙咀の皇家太平洋酒店（ロイヤルパシフィックホテル）、九龍酒店（カオルーンホテル）といった４つ星ホテルは、１泊約５００ドルと例年の３分の１にまで下落。

セントラルにある蘭桂坊酒店（ランカイフォンホテル）は１泊約７００ドル、荃湾の帝盛酒店（ドレセット・ツェンワン）は１泊わずか約２５０ドル。

△帝盛酒店（ドレセット・ツェンワン）
香港経済は、短期的に内需に頼らざるを得ないため、地場の消費を刺激する意向。

中国本土から香港への入境者に対する強制検疫令は５月７日に有効期限が切れますが、
医学会伝染病顧問委員会の梁子超・主席は「メーデー連休後にも本土のウイルス流行状況が引き続き落ち付きを見せている場合、香港は各省の状況に応じて比較的安定している省から検疫措置を緩和すべき」と提唱しています。