香港ー新型コロナウィルス最新情報
◆新型肺炎の支援措置に250億ドル
林鄭月娥・行政長官らは14日、新型コロナウイルス肺炎の流行による影響に対応し21項目にわたる支援措置を発表しました。
15日付香港各紙によりますと、政府は250億ドル(約3534億円)の規模で防疫抗疫基金を設置し、これを通じて新型肺炎流行によって打撃を受けた業界と低所得層の市民に対する一過性の資金支援などを推進します。
低所得世帯には平均で5000ドルの手当を支給、学生の学習手当は3500ドルに増額、小売り店舗、レストラン、旅行社、生鮮糧食店、食品メーカー、焼味店などには8万ドルから20万ドルの手当を支給。ライセンスを持つ屋台にも5000ドルが支給されます。
ウイルス拡散防止対策として、個人・環境衛生を維持する資源を供給。地元でのマスク生産に対する支援などが含まれ、マスク生産に関心のある投資家らにも接触。また不動産管理会社に採用された警備員と清掃員には際は毎月1000ドルの手当が支給されます。
林鄭長官は今回の措置が新型肺炎で最も打撃を受けている業界を支援するものと強調し、その他の支援措置は月末に発表する新年度の財政予算案に盛り込むと説明しました。(※1ドル:14円)
14日付「RTHK」より(写真含む)
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◆新型ウイルス肺炎の死亡者1524人、香港では感染者56人
国家衛生健康委員会は2月15日、新型コロナウイルス肺炎拡散の最新情報を発表。同日午後4時現在の騰訊新聞によりますと、全国で確認された感染者は6万6580人、疑い例は8969人、治癒した患者は8199人、死亡は1524人。湖北省では感染者が5万4406人、治癒が4774人、死亡が1457人。
香港では感染者が56人、死亡が1人、治癒が1人。日本では感染者が259人、死亡が1人、治癒が1人。

◆ディズニーランド隣に隔離施設を建設
香港特区政府食物及衛生局は14日、香港ディズニーランドの隣に新型コロナウイルス肺炎感染者のための検疫センター(隔離施設)を建設すると発表しました。
同日の香港メディアによりますと、政府は現在4カ所の隔離施設を使用していますが、約150戸しか提供できないため、感染拡大の速度に対応するため、施設増設を図り、少なくとも2200戸の提供が可能とみられています。
ディズニーランドの隣の駐車場の4ヘクタールの土地には600戸提供可能な隔離施設を設置するほか、火炭、元朗、鯉魚門、西貢などでも設置する予定。さらにディズニーランドの第2期用地にも隔離施設を建設する計画。
14日付「文匯報」より

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