香港・中国本土ー新型コロナウィルス肺炎情報
野生動物を食べることを禁止する法改正
全国人民代表大会(全人代)経済法室の王瑞賀・主任は10日、新型コロナウイルス肺炎の流行が野生動物によって引き起こされた可能性が高いことから、むやみに野生動物を食べないようにするために法改正する意向を示しました。
同日の香港メディアによりますと、全人代常務委員会法制工作委員会はすでに「野生動物保護法」の改正作業に着手し、常務委員会の今年の立法作業の計画に組み入れる予定。併せて「動物検疫法」などの改正作業を加速させるとのこと。
「野生動物保護法」は16年に改正が行われ、特に野生動物を食用するなどの突出した問題については科学的・合理的な制度を確立。改正後の施行によって野生動物の保護状況は改善したものの、まだ一部の問題が存在していました。
問題として検査監督と法執行の力不足から違法な野生動物取引市場の取り締まりが行き届いてないことを挙げ、多くの地方では野生動物市場が氾濫し、関連産業の規模は大きく、公共衛生・安全に深刻な抜け道を残していました。このため「野生動物保護法」などを改正し、むやみな野生動物の捕獲・食用行為を取り締まる体制を強化するとのこと。
さらに、広東省人民代表大会常務委員会は緊急立法を採択し、野生動物の取引とむやみな食用を明確に禁止することを決定。この緊急立法には県級以上に政府に権限を与えて臨時の応急行政管理措置を規定することも含まれています。
◆湖北省の衛生健康委トップが免職
湖北省衛生健康委員会の張晋・党組書記と劉英姿・主任が免職となったことが中国中央電視台(CCTV)で報じられました。11日の香港メディアによりますと、両者のポストは新たに就任した湖北省党委の王賀勝・常務委員が兼任することとなります。
現在、中国本土で確認された新型コロナウイルス肺炎感染者は4万2000人余り、死者は1016人。10日に新たに確認された感染者は2478人で、2月に入ってから最低となったものの、死者は108人で単日では過去最高となり、湖北省は103人を占めています。
11日付「明報」(写真含む)より(写真左:
張晋党組書記 右:劉英姿主任)
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◆新型コロナウイルス肺炎の死者1000人超える
国家衛生健康委員会は2月11日、新型コロナウイルス肺炎拡散の最新情報を発表しました。同日午後1時現在の騰訊新聞によりますと、全国で確認された感染者は4万2714人、疑い例は2万1675人、治癒した患者は4023人、死亡は1017人。湖北省では感染者が3万1728人、治癒が2222人、死亡が974人。香港では感染者が42人、死亡が1人。日本では感染者が161人となっています。
11日付「RTHK」(写真含む)より
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