香港・中国本土ー新型コロナウィルス肺炎情報
◆死亡者800人、SARS超える
国家衛生健康委員会は2月9日、新型コロナウイルス肺炎拡散の最新情報を発表しました。
同日午後2時現在の騰訊新聞によりますと、全国で確認された感染者は3万7252人、疑い例は2万8942人、治癒した患者は2739人、死亡は813人で、死亡者数は2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)流行による世界での死亡者数を上回りました。
尚、湖北省では感染者が2万7100人、治癒が1447人、死亡が780人。香港では現在、感染者が26人、死亡が1人となっています。
9日付香港メディア「RTHK」(写真含む)より
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◆陳茂波氏、経済への影響はSARSより大きい
陳茂波・財政長官は公式ブログで新型コロナウイルス肺炎流行による経済的影響に言及しました。
9日の香港メディアによりますと、陳長官は公式ブログで「今回のウイルス流行による香港経済に対する実質的な影響のレベルは事態の発展を見ないと分からないが、2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)流行による経済への影響より高くなる可能性ある」と指摘。
現在、中国本土の旅行者が来港者全体に占める割合は78%に達しており02年の41%より高いことや、近年の香港の旅行業がサービス輸出全体に占める割合は32%でSARS流行時の21%より高いことを挙げています。
一方、行政会議メンバーで香港経済民生連盟(経民連)の林健鋒・議員は「マスクの品不足が続くならば、政府は価格統制の措置を実施すべき」と提唱し、香港市民に1箱2000ドルのマスクは負担できないとして、ウイルス流行に乗じて暴利をむさぼる業者を譴責しました。
9日付香港メディア「RTHK」(写真含む)
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◆広東省政府、香港への農産物供給は安定と発表
広東省政府新聞弁公室は8日、記者会見を行い、香港マカオへの農産物の供給状況についてのべました。9日付『文匯報』によりますと、広東省農業農村庁の顧幸偉・庁長は「広東省から香港マカオへ農産物を供給する基地300カ所余りは正常に生産を行っており、果物、野菜、卵、油などの供給は安定している」として、香港への農産物供給は充足していると説明しました。
唯一、逼迫が顕著なのが豚肉ですが、これは先ごろのアフリカ豚コレラ流行との関係によるもので、現在すでに正常時の8割以上まで供給量が回復したと指摘しています。
また香港特区政府の措置によって農産物を輸送する貨車の運転士と同行者は強制隔離措置が免除されていることを挙げ、香港への農産物の供給は保証すると述べました。
9日付香港メディア「文匯報」より

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