香港・中国本土ー新型コロナウィルス肺炎情報 
◆チベットで初の感染者、全土蔓延に
国家衛生健康委員会は1月30日、新型コロナウイルス肺炎拡散の最新情報を発表しました。同日の香港メディアによりますと、感染が確認されたのは累計で7700人、死亡は170人。チベットで初めて感染例が確認され、これで全国各省・自治区・直轄市すべてに感染者が現れたこととなりました。湖北省では過去1日に新たに1032人の感染者が確認され、累計で4586人となり、新たに37人が死亡しました。李克強・首相は応対疫情工作領導小組の会議を主宰し、ピンポイント式に感染拡大の防止活動を強化する対策を検討することを明らかにしました。孫春蘭・副首相は武漢市で湖北省の医療物資確保に関する作業の現場指揮に当たっています。世界保健機関(WHO)は「中国側の対応措置は十分」と評価しました。
30日付香港メディア「RTHK」より

◆新型肺炎、感染者に接触した人を隔離
香港で新型コロナウイルスへの感染が確認された夫婦が香港到着後に一時ホテルに滞在したほか、2つの別のホテルを訪れていたことが分かりました。
1月30日未明に香港メディアが伝えたニュースによりますと、患者は湖北省武漢市在住の72歳と73歳の夫婦。1月22日に武漢からキャセイドラゴン航空853便に乗って来港。香港到着後に西九龍の高級ホテル「W香港」にチェックインし、28日まで滞在しました。また28日にはザ・リッツ・カールトン香港とフォーシーズンズホテル香港を訪れたということも分かりました。夫婦はともに25日から発熱の症状が出て、その後、呼吸器から採取した検体を調べたところ新型コロナウイルスの陽性反応が出ました。政府衛生防護中心では夫婦との接触者を追跡調査しており、ホテル従業員5人を濃厚接触者とみなして隔離することを決めました。そのほかの接触者のうち症状が見られた1人は病院で隔離治療を受けています。
30日付香港メディア「星島日報」より(写真含む)
i_1000x665_604414259[1]
◆マスク買うため徹夜で並ぶ
あるドラッグチェーンでは1月30日から少量のマスクと衛生用品が入荷されることが前日に明らかになり、徹夜で並ぶ市民も現れました。同日の香港メディアによりますと、同チェーンの将軍澳広場の店舗では30日午前8時にすでに300人余りが並びました。先頭に並んでいた女性は午前3時から並んでおり、夫と2人の家庭だが手持ちのマスクが残り10枚足らずで心配だったため午前2時に起きて並んだとのこと。先頭から20人余りの市民は6時ごろには並んでいました。各店舗には約20箱しか提供されておらず、買えない人は翌日も並ぶと述べていました。
30日付香港メディア「RTHK」より(写真含む)
mfile_1505583_1_20200130075519[1]
◆中国医療集団の株が4倍に上昇
中国医療集団は1月29日に株価が2.8倍に上昇し取引停止となったのに続き、30日には4倍に上昇しました。同日の香港メディアによりますと、中国医療集団の株価は406.97%上昇の2.18ドルまで上昇。売買成約高は8億900万ドルに達しました。中国医療集団は傘下の新型コロナウイルス肺炎臨床特別専門チームがリトナビルが新型コロナウイルスの抑制作用と治療効果を持つことを発見したと発表。中国科学院武漢病毒研究所などでもその抑制効果を発見しています。中国医療集団の関連会社である万全万特廈門は国内で唯一、同医薬品を生産したことがあるため、同社がすでに国家医薬品監督管理局に生産再開を申請したとのこと。
30日付香港メディア「星島日報」より(写真含む)
1190920_364202_20200130_content[1]
◆テンセントニュースによる「最新の新型肺炎感染者数」(中国語)
https://news.qq.com//zt2020/page/feiyan.htm?from=singlemessage

★日本語メディア「香港ポスト」では、香港、中国情報のメルマガニュースを毎日(月~金)配信中!無料登録はコチラから。