民間人権陣線の呼びかけで多くの人が昨夜から集結している金鐘・立法会前。
逃亡犯条例の改正が審議されるのに向け、12日から20日まで立法会を包囲するため、授業をボイコットして参加する学生やストライキを行っている人たちで溢れています。
12日午後4時過ぎには催涙弾が放たれ、多く人が撤退するなど騒然としました。
デモ隊は金鐘(アドミラルティ)で、立法会議事堂と政府本庁舎を包囲、武器にしようと歩道のレンガを掘り起こすなど警察と対峙、小競り合いが起きています。
特区政府本庁舎前で午後3時ごろ,デモ隊が警官に対してペットボトルやアイスクリームコーン、傘、鉄柵の一部を投げたため、警察は催涙スプレーで対処。一部デモ隊は傘でスプレーを遮りました。救援物資の山。
多くの市民がポストイットに思いを込めたメッセージを書きます。
昨夜から現場に来ているという香港科技大学でエンジニアを学ぶ学生たち。取材をしていると「お水はいかがですか」と声をかけてくれ、そこから今回の参加の思いについて話を聞きました。
マスクをしてなら話せるよ、とベンさん。家族にも友人にも心配されているということで、顔は見られたくないんだそう。11日夜から現場に来ているけど、天気が不安定なのでここにはずっといられないという彼は友人宅に寝泊まりしながら20日までいたいとのこと。
「政府は信じない。未来は僕たちが作る。14年の雨傘革命の時に果たせなかった我々の思いが今度こそ報われる時がきた」と話しました。
金鐘駅に直結している高級ショッピングモール「パシフィックプレイス」前も封鎖に。
この日は、金鐘道からデモ隊排除を開始するため警官隊は午後9時ころから、灣仔と金鐘方面に進みながら催涙弾を放ち、多くのデモ隊が金鐘道から撤退。金鐘一帯で発生した警民衝突により、午後10時までに72人が負傷。年齡は15〜66歲,うち2人は重体となっています。