
立法会補欠選挙で候補者の出馬資格を認めなかった選挙主任らに日本から脅迫状が届いたことが分かりました。3月29日付香港各紙によりますと、脅迫状を受け取ったのは鄭若●・司法長官、選挙主任の▲如欣氏(香港島選挙区)と陳婉★氏(新界東選挙区)をはじめとする多くの立法会議員。
【●=馬へんに華、▲=登におおざと、★=雨かんむりに文】


高等法院で記者会見を行う元立法会議員の王国興氏
鄭長官と選挙主任2人が受け取った脅迫状の差出人は「近畿地方中華文化を愛するの会。」。
所在地は大阪で、あて名には「香港国香港市」などと書かれています。
脅迫文は中国語のほかに日本語で「デモシ・本土党派・選民に謝罪しろ! 鄭法務長官・選挙長を暗殺しよ! 親中共政団とも、世界から消えろ!」などと書かれているほか、同封のチラシに「重要指名手配」として3人の写真が載せられ、選挙主任はそれぞれ500ドル、鄭長官は1500ドルの懸賞金がかけられ「打っ殺す」と書かれています。同時に韓国語のチラシも同封されていました。
これらは、親政府派議員の大部分が同様の脅迫状を受け取ったほか、区諾軒氏は同じ差出人から「祝賀 議員職当選」と書かれた手紙を受け取っています。
警察は3月27~28日にかけて合わせて5件の通報を受け、刑事脅迫として捜査しているほか、日本当局にも協力を依頼しています。