
東方日報「19人の魂を祀る」
九龍バス(九龍巴士有限公司)が走行中に横転、死者19人、重軽傷63人という大事故が起きました。
事故が起きたのは、沙田競馬場発の九龍バスで、午後6時15分頃発生。この日はレースが行われていたため、競馬場帰りの乗客で満員だったバスが大埔中心に向かい大埔公路を走行中、大埔尾村付近に差し掛かったところ、スピードの出しすぎからバランスを崩し横転しました。


香港経済日報「九龍バス事故で19人死亡9人重体」
運転手(30歳)は無事だったものの、乗客19人が死亡、危篤9人を含む63人が重軽傷を負いました。
これは2003年に屯門で21人の死者をだしたバスの追突事故に続く大惨事。
現在、警察ではブラックボックスを回収するなど事故原因の捜査を進めていますが、難を逃れた乗客の証言によると、バスの発車が遅れたため一部の乗客から運転手が避難されている場面もあったとのことで、精神的に不安定だったとの指摘も。
さらに運転手が正社員ではなくトレーニング不足のアルバイトだったという点、また昨今の人材不足から長時間労働を職員に強いた九龍バスの過失責任を指摘する声も多くあがっています。

りんご日報「手足がもぎれている人も 車内は血の海」
また、香港特区政府は旧正月2日目にあたる17日に開催される花火大会の中止を決定。
13日には、半旗を掲げてバス事故の死者を追悼することを発表しています。