新年あけましておめでとうございます。
暖かなクリスマス、年始を迎えた香港ではありますが、ここにきてグンと気温が落ちて今週は10度を切るほどの寒さに。久々に吐く息が白く耳が痛い思いをしました・・・
南国とはいえ侮るなかれ。
暖かい時は日中は20度近くまで上がりますが、日によっては10度を切るなど冷え込むことも。これから香港旅行を予定されている方は防寒対策は万全にしてくださいね。
今年も様々な視点から「香港の今」を発信していきます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
写真 Macau Shimbun
HP: https://www.macaushimbun.com/
さて、今年一番注目される話題は中国国家プロジェクトとして推進している香港とマカオ、広東省珠海市の三地をつなぐ「港珠澳大橋」(写真上)ではないでしょうか。
構想からおよそ25年、港珠澳大橋は全長55キロを海上橋と海底トンネルで結ぶ世界最長の架橋プロジェクト。2016年に開通予定として工事を進めていたものの、人工島建設の環境アセスメントをめぐる住民との裁判が起こり、着工が遅延。この代償は大きく、遅れた建設総額は1000億香港ドル(約1兆5000億円)にのぼるといわれています。
東方日報 「大橋は6月開通、遅れが重なり半年ぶりに先送り」
人手不足問題も同時に起こっているなか、2017年8月にはトンネル部分の結合が完成、通信、照明系統などの交通工程が進められました。開通日は税関、出入境管理所の工事、越境救援措置、車両、人員の越境措置の詳細協議の進捗状況によって決まるとのことで、今年の5~6月頃の開通が濃厚に。
2月中旬の旧正月あたりに中央政府より正式に発表されると地元メディアは報じています。
星島日報「政府メディアにより5,6月開通と報じられる」
開通することによって経済効果が大きく期待される点は、珠江対岸の広東省西部、ひいては中国西南部からの貨物を陸路で香港の港湾まで運び輸出することが可能となること。
また香港国際空港と直結するため、旅客は香港に入境しなくとも、そのままマカオや珠海に行くことができるようになります。これまでのようにジェットフォイルに乗り換える必要がなくなり移動がラクラクになるのは間違いなし!開通後は24時間運行のシャトルバスが運行するということで、利便性が一気に高まるのも期待されます。
こうしたなか、広東省発展改革委員会は昨年12月に、港珠澳大橋の車両通行料に関する告知をしました。第1案は自家用車・タクシー150元(約2600円)、シャトルバス・越境バス450元、(約7800円)コンテナ車115元(約2000円)、普通貨車60元(約1000円)で、第2案はこのうち越境バスを200元にしたもの。さらに現在有料(15香港ドル/216円)の青馬大橋を将来的に無料化すれば、港珠澳大橋を通じてより多くの貨物を取り込めることも提案されています。
いずれにしても、開通後には観光、貿易と様々な分野での大きな期待が高まりそうです。