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26日、香港の外食大手の美心集団(マキシム・グループ)傘下にある洋菓子専門店の東海堂(アローム・ベーカリー)静岡県マスクメロンの最高級メロン「クラウンメロン」がコラボレーションした特製ケーキ「東海堂クラウンメロンケーキ・デザート」の販売を開始しました。
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同店は日本のケーキやスイーツを販売するブランドとして、2008年にオープン、香港内で85店舗展開しています。これまでも日本産の食材を使用した商品は販売していますが、クラウンメロンは初めて。
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期間限定商品はクラウンメロンのホールケーキ(小178ドル、大358ドル)やメロンクリームタルト(20ドル)、メロンロールケーキ(20ドル)など5種類。8月いっぱい販売します。
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今回のコラボは昨年11月に東京スカイツリーで行われた「クラ ウンメロ ンの品評会」にて、東海堂代表・蘇鴻基氏と袋井市・原田秀之市長(写真下)が出会ったことにより商品が実現したもの。原田市長は今回の商品化について「メロンの食べ方の幅広がった。日本の農産物の素晴らしさをもっと世界に発信していきたい」と述べました。
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クラウンメロンは他に台湾、マレーシア、東南アジア地域にも輸出しています。鮮度と糖度15度を維持させ、食べごろを届けるために当初は苦戦したと、静岡県温室農業協同組合クラウンメロン支所の中條文義支所長(写真下)は振り返ります。「海外輸出となるとどうしてもツルや表皮の劣化の進行が早くなりがち。それを抑えるための収穫のタイミングや包装方法などには試行錯誤の連続でした」。
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現在はP-プラス」という包装を使用しています。
これはフィルムにミクロ穴加工を施す等の方法によって、酸素の透過量の調整を行い、
中身の青果物の種類、重量、流通環境等に応じた最適なフィルム透過量を設定することができるもの。野菜や果物に最適な状態にコントロールすることができ、鮮度も糖度も劣化することなく抜群のタイミングで輸出することに成功しました、
現在の
国内出荷量は、13都市に年間およそ32万ケース(1ケース6玉)ですが、海外輸出分は1万ケース。

中條さんは「海外はこれからですね。一度食べたら他のメロンとの違いをわかっていただけ価値を理解していただけると思います。今回の販売を機にさらに販路拡大を目指したい」と香港市場に期待をよせます。
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静岡県温室農業協同組合クラウンメロン支所の皆さん。昨年から農業の道を歩み始めたという25歳の丹羽さん(写真上・右から2番目)は「地元に根差して世界と戦っていける作物を育てられるのは誇りに思う。これからも美味しくて上質のものをもっと作っていきたい」。
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同日、日本貿易振興機構(ジェトロ)は東海堂に日本産食材サポーター店の認定証を授与しました。(写真は東海堂ヘッドマーケティング Gloria Shekさんとジェトロ香港 田中弘幸さん)
これは
農林水産省による「海外における日本産食材サポーター店の認定に関するガイドライン」で定められたもので、日本産農林水産物・食品の海外需要を拡大し輸出促進を図るため、日本産食材を積極的に使用する海外の飲食店や小売店を民間団体が自主的に日本産食材サポーター店として認定するもの。

香港では今年の6月に1号店を認定しており、今回が186店目となります。