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21日、一般社団法人東北観光推進機構主催による
日本東北香港トップセールス事業「香港・ 日本東北交流懇談会2017が21日に尖沙咀東にあるシャングリラホテルにて開催されました。
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これは東北6県(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、 福島県)及び、新潟県の各知事と当機構及び、東北の主な経済団体、 観光関係団体の代表等、官民トップが一体となって香港を訪問し、 観光・旅行団体、航空会社及び香港政府等との懇談・ 交流を通じた双方向交流の更なる拡大を図るとともに、 東日本大震災後の東北支援への感謝の意を表することを目的としたもの。

訪日数が継続的に伸びているものの、東北への訪日宿泊者数が東日本大震災以前の約半数にとどまってい るなか、香港における露出効果を高め、 風評払拭のきっかけをつく観光誘致につなげます。
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機構会長清野智氏は「東日本大震災から6年が 経過しているなか多くの香港の皆様から義援金やお見舞いのお言葉など、ご支援を頂いた」と感謝の意を述べ「東北が一丸となり、香港の皆さんに東北を知っていただき、 目的地として選んで頂けるようなプロモーション、 環境整備を進めていきたい」と、 今後の香港と東北のさらなる交流の拡大と、 双方の旅行者の拡大に積極的に取り組んでいく旨を述べました。
また各県知事が東北の四季や食の魅力を各県知事が紹介、 香港から東北への訪日旅行者の回復と拡大につながるアピールをしました。
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福井県・鈴木正晃副知事(写真上)は、「福島は復興しており、震災前の80%まで回復している」と述べたうえで、
全国新酒鑑評会において5年連続金賞を受賞、国内外からも高く評価されている”日本一の酒処”である福島の地酒を飲みにきてほしいとPRしました。
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宮城県・村井嘉浩知事(写真上・右から2番目)は、2016年7月に日本初となる仙台国際空港の民営化を実現したことで、航空会社が就航しやすい環境を整えたと述べ、「まだ(民営化して)1年だがLCCの新規就航、既存路線の増便などから国際線が2倍に増え確実に成果が出ている」と話されました。さらに仙台空港と東北各地を結ぶバスが新たに4路線も開設され、アクセスがスムーズになっていると現状を伝えました。
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香港にも大人気の”秋田犬”。秋田犬のぬいぐるみをもちながらPRをされた秋田県・堀井啓一副知事
は、香港で放送されている日本の各地域を紹介する番組
Go!Japan TV」で秋田犬が取り上げられたことで、香港からは前年の4倍近い人が訪れている」と述べました。
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「大家好(皆さんこんちには)!」と広東語の挨拶で始まった青森県三村申吾知事147月にできた青森県とヤマト運輸株式会社が締結した連携協定に基づく取り組みである、青森県総合流通プラットフォーム輸送サービス「A!Premiumを使うことで、より円滑にスピーディにアジアに輸出することができるようになった」と述べました。青森県の鮮度と安全度の高い魚介類を、香港の多くの人にも楽しんでもらえるよう、さらなる海外への輸出拡大にむけ積極的に取り組んでいきます。
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現在、香港内の寿司レストラン「千両」全店舗にて「青森県フェア」を実施中。新鮮なホタテ、メバル、イカなどの魚介類とともに、青森県の地酒、今が旬の県産メロンを使用したデザートメニューを楽しめます。期間は9月3日まで。

懇談会後、インタビューさせていただいた
山形県・吉村美栄子知事(写真下)
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「東北の一丸となってPRできたのが効果があったと自負している」とにっこり。
2018年2月1日~3日にかけて開催される、雪と観光をテーマにした「国連世界観光機関(UNWTO)国際会議」。
東北初、山形県で開催されます。吉村県知事は「国内外の皆さんに山形の魅力を発信できる絶好の場となり、インバウンド拡大が期待している。これを機に世界に山形を発信し東北の魅力を知ってもらえたら」と述べました。

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岩手県・達増拓也知事は、今回の懇談会について「香港側の東北への関心の高さを実感した」と振り返りました。同県は2011年に「平泉」が東北初となる世界文化遺産に登録され、さらに「橋野鉄鉱山」が2015年に登録されています。「海外からも関心が高まりつつあり、これから東北が一丸となってPRしていきたい」と話されました。
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懇談会後、今月24日に地元紙に掲載された広告。
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東北を訪れる香港からの観光客数は東日本大震災前の2010年は約6万5000人でしたが、震災が発生した2011年は約1万5,000人に大きく減少し、厳しい状況のなか、昨年2016年は約3万人にと徐々にですが、回復しています。
さらに今年は前年比172%と躍的に伸びており、今後のさらなる東北への観光客が増えることが予想されます。