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26日付「星島日報」5日間108時間にわたる4級長期火災が鎮火
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27日付「りんご日報」より「火災現場に大量の危険物」

牛頭角のミニ倉庫で警報レベル4級(これは5段階のうち2番目に大規模な火災のこと)の火災が発生しました。
発生したのは21日の午前11時過ぎで、場所は牛頭角の工場用ビル内にある時昌ミニ倉庫の支店。出火からおよそ1時間後に消防車が到着したものの古いビルのためスプリンクラー設備がなく、火は勢いを増すばかりで消火活動は難航し、およそ240平米が焼けました。
今回発生した牛頭角のミニ倉庫の火災で、消防士の2人の死亡が確認されました。
亡くなったのはうち30歳の消防隊長張燿升さんと、観塘消防局所属の37歳の許志傑さん。それぞれ小さなお子さんがおり、許さんは23日に昇進の辞令を受けたばかりでした。
許さんは前日のフェイスブックに「ついに出動命令が来ました。でも心配はしないでください。必ず同僚のみんなと帰ってきます」とのメッセージを投稿、これが最期の言葉となりました。


実に108時間ぶりとなる25日午後11時15分にようやく鎮火。

出火の原因は未だ解明されていませんが、特区政府は消防処、警察、屋宇処など各関連部門から人員を招集し、特別委員会を設置、事故の解明を急いでいます。
今回の事故を受けて、消防士2人が犠牲者となったことに対し、ビルを所有する恒隆地産は200万ドルずつの見舞金の支出を明らかにしており、時昌(倉庫運用会社)も犠牲者の各家庭に50万ドルずつの緊急援助金の提供を申し出ているとのこと。
連日35度前後の猛暑のなか続いた100時間を超える消火活動だった今回の大規模な火災。これほど長い時間要したことや、殉職した事故は2014年12月に起こった
尾でのガス爆発事故以来です。