毎年夏に開催されているアジア最大級の食品国際見本市「フードエキスポ(美食博覧)2015」。26回目を迎えた今年は、8月13日~17日(一部15日まで)、湾仔にあるコンベンション&エキシビジョンセンターで行われました。
今年は初出展のウクライナ、イギリスを含めた24か国、地域から1200近い企業・団体が出展。主催した香港貿易発展局(HKTDC)の発表によると「フードエキスポ(美食博覧)」と「家電・家品・博覧」をあわせて、昨年より2%増しの47万人の来場者を迎えました。
写真上のタワーのようなものは、なんとアワビタワー!なんと贅沢な・・・(*'▽')
日本ブースも盛り上がりました!今回40都道県から235の企業・団体が参加、出店面積は過去最大!JETROが運営するジャパンパビリオンには154(食品149・ティフェア5)企業・団体、さらに今年から新たに「ニューチャレンジブース」が設けられ海外輸出経験が全くない3社が出展、販路拡大を目指しました。
外務省主催の「東日本美味しい魅力展」。オープニングイベントには、AKBチーム8の清水麻璃亜さん、佐藤栞さん、吉川七瀬さん、香港の女優Tracy Chuさん、そして香港でも大人気~!ゆるキャラ「ふなっしー」も応援に☆ステージには視察中の林芳正・農林水産大臣も登壇、「世界で一番食べてみたいといわれる日本食。季節ごとの旬の新鮮なものを味わってほしい」と述べられました。
宮城県経済商工観光部観光課・主幹貝塚憲一さんは「香港から東北への直行便がないのは大きい、震災後もまだまだ厳しい状況が続いているが、情報を明確に途切れることなく安心・安全を継続して発信していきたい」
茨城県のこんにゃく・凍みこん工房取締役の高村和成さん(右)は「輸出禁止になっているのが辛いが、こうしたイベントを通し、直接現地の人に訴えかけることができる場があり、嬉しく思う。知ってもらうことが大切。お客さんの反応がすごく良くて驚いている。やっぱり思い切って(香港に)出てきてよかった」
初出展する、岩手県・北三陸の海産物を取り扱う、ひろの屋代表取締役の下竽坪之典さん。
「バイヤーの方と直接話をして理解してもらっている。震災以降北三陸ブランドの取り戻す作業は本当に大変なことだが、やり続けないと結果がでない。会場のお客さんの反応は思った以上に良く北三陸に行きたいという話が進んでいる。食材が通用する自信がでてきた」。
開催期間中、林芳正・農林水産相の邦人プレスの取材がありました。
話題は主に福島県をはじめ5県の一部食品の輸入規制について。林農林水産相は滞在中、食品衛生局・高永文局長、林鄭月娥・政務官らと会談、安全性を確保した取り組みを説明し、更なる緩和要請と専門家や香港メディアを招聘することで合意したと話されました。
日本にとって最大輸出先の香港。今回、規制緩和に向けて新たな一歩を進むことになるでしょうか。