香港が中国に返還されて7月1日で18年を迎えました。
この日は公休日。従来なら、花火を打ち上げて返還を祝う日となりますがここ数年大きく変わりました。
今年も祝いムードはあまり感じられず、午後3時半すぎには、
民主派団体による政府への要求を書いたプラカードを掲げながら政府本庁舎までのデモ行進。
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参加者人数は、過去10年間で最大規模の51万人となった昨年に比べ大幅に減少し、5万人。(過去7年のなかで最低)
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地元紙「星島日報」2日付より。「7.1デモ、参加者は8割減少」

先月18日に立法会で普通選挙案が否決されて以来、初めてのデモとなり注目されていました。
スローガンは「真の普通選挙」の要求のほか、香港の憲法である「基本法の改正」の要求が今年初めて掲げられ、物議を醸しました。
中には、イギリス植民地時代の植民地旗を掲げる人も。
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取材中、イギリス国旗のピアスをしている学生を発見!
今日のためにこのピアスを付けたという彼に、話を聞きました。
すると唐突に「自分は香港人であり、中国人ではない」とバッサリ。
「植民地時代の頃より今の方が中央に抑圧されて身動きとれない状態だ」と不満を漏らしていました。
しかし実際には、植民地時代の方が今のようなデモなどのように自由に表現することが困難だったはず。
植民地時代の偏った教育を受けた大人の影響で今の若い世代が影響を受けている部分は少なくありません。
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否決したはずなのに、民主実現化を要求している民主派団体。
実は民主派の真の目的は、民主化要求を叫び続けるためとも言われています。

彼らは、今後どのような形で普通選挙を実現させようとしているのでしょうか。