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今朝の地元紙「明報」。
普通選挙案の審議が17日から行われてきましたが、結果は「否決」と確定しました。
歓喜に湧く民主派団体。
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審議された金鐘にある立法会議事堂前。
民主派団体が、14日から毎日夜遅くまで集会を開き「否決」を求めるスピーチをしてきました。
民主派学生団体「学民思潮」のリーダー、大学生のジョシュア・ウォンの姿も。
彼はセントラル占拠行動の時も中心的人物としてメディアでも取り上げられました。
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8.31というのは、昨年、8月31日に開かれた全人代常務員会で普通選挙の枠組みが発表された日を
指します。
昨年の8月31日以前に民主派団体がセントラル占拠行動を決行するのは決められていましたが
この日の決定により、民主派団体の否決を求めるデモ行動が大きくなりました。
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立法会議事堂前には、採決が行われた18日、1万人近い人たちが結果を見守りました。
この瞬間を描く人の姿も。
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この日の採決は夜になるのではと言われていましたが、意外にも早く決まりました。
なぜそうなったのか。
実は親政府派議員の退席が大きな要因でした。
親政府派議員の大部分が採決直前に退席したため賛成票がわずか8票というトラブルが発生しました。
親政府派議員は、同派全員を退席させて敢えて人数不足にさせ、採決を引き延ばそうとしたのですが
連絡が行きわたらず何人か残ってしまい、そのまま採決が下されました。

下の写真は、親政府派議員が民主派議員の普通選挙案を否決したことに抗議するとともに
33人が誤りによって賛成票を投じられなかったことを市民に謝罪する広告。
今朝の新聞に大きく掲載されました。
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否決するということは、「市民一人一票の行政長官選挙が不可能」になるということを意味します。
市民の過半数以上が可決を求めていた今回の審議。
2017年はもちろんですが、その次の2022年の選挙も、これまで通りの「制限選挙」になる可能性があります。