報道ネット番組「オプエド」
24日放送では香港からのリポートをお届けしました♪
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銅鑼湾(コーズウェイベイ)にある書店「人民公社」
ここには1万冊以上の本が置かれていますが、
なかでも際立っているのが中国本土の政治もの、スキャンダルものといった暴露本です。
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今回のオプエドでリポートしました!
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マネージャーのポール・タンさんにも取材しました。
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なぜ香港で出版しているのか、の問いに
香港は発言の自由があるため動きやすい。
中央政府関係者らがリークした情報を香港の出版社が編集して出版しているとのこと。
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特に売れているのは写真の「北京319政変始末」。
2012年3月19日に中南海でおきた事件のこと。

すでに汚職事件で拘束されている元中央政治局委員の薄熙来が
彼の側近が紀律委員会(汚職を取り締まる部門)に拘束されるのを防ぐため、
元中央政治局常務委員の周永康が警察を使って先に拘束しようしたのですが・・・
(周永康は公安部門のトップだったため警察を使うことが可能でした)
それを防ぐために胡錦濤 元国家主席が軍を使って阻止したという事件のこと。
また、薄熙来と周永康は習近平を引き摺り下ろして権力の座を手に入れることも計画していました。

このクーデターは民間人が関わっていなかったので尚のこと、憶測が飛び交うなか
長い間封印されてきました。
そして昨年、周永康が汚職容疑で逮捕されたのをきっかけに、様々な暴露本がでたのです。
中国最大の汚職事件とまでいわれた周永康の判決は未だ出ていません。
場合によって死刑判決にも。

政府がクーデターの内幕をようやく暴露することで国民に知ってもらい、反体制勢力に打撃を与えるという目論みなのです。
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カフェコーナーもあります
著者の名前も書いていますが、もちろんこれはペンネーム。
複数の政府関係者、または官僚らが暴露したものをまとめたもので、特定はされていません。

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「習近平家事」
これが習近平の家族が経済界に根をおろしていることを暴露したもの。
近年本格化している反腐敗キャンペーンによって習近平政権に不満をもつ勢力が習近平の家族のことを
暴露しています。
こちらも人気なんだとか。

もちろん、中国本土への持ち込みは禁止です。
ですが購入者の9割近くが本土からお客さん。税関でみつかると罰金などの処罰が下されます。大きな荷物で来るときは避けるようにとポールさんは注意喚起しているそうです。

24日放送分のオプエドは25日午後4時まで無料配信中です!