今年に入って週末ごとに発生している並行輸入業者排斥デモ。
これは中国本土から香港にくる業者や人々が大量に粉ミルクや乳児用のおむつなどを大量に買い占めてしまうことに
対する、反対デモのこと。
22日は、中国本土に近い上水という場所でデモ集会が行われました。
駅目の前は警察官たちでいっぱい。
駅前で様子を伺って立ち止まっているだけで身分証明書の提示を求められるほど。
ここのところ流血の惨事となっているので、メディアに対しても厳戒態勢となっていました。
排斥デモは「北区水貨客関注組」が主催した「光復 上水駅行動」で、
中国本土の人々による占拠から (本来の平和な)上水を取り戻せなどと主張してい ます。
上の中央の写真は暴力行為に対し裁判所に厳格な刑罰を求めるプラカード。
下の写真は「街角の小さな店がほしい。薬局や貴金属店はいらない」とのプラカードを持つ参加者。
一方、そのすぐ隣のエリアでは「保衛香港運動」が並行輸入業者 排斥デモに抗議する署名活動を行われました。
互いに、スピーカーを大音量にして主張のし合いを繰り広げました。
スポースクマンの梁金成氏 北区水貨客関注組(北部で並行輸入活動に反対する組織)は
「香港人にも並行輸入業者はいるので、中国本土の並行輸入業者だけを指しているのではない。
ただし、並行輸入は密輸であり違法だ。香港と深圳のボーダーに(近々建設予定の)ショッピングセンターを造るのは
彼らの違法行為を奨励することになる」と強い口調で話しました。
この日の「光復上水駅行動」は、参加者100人を予定していましたが結局集まったのはなんと20人でした。
記者や警察隊の方が、デモ隊より多い集会デモとなりました。