3月11日、九龍半島の觀塘(クントン)にある、ある女子高校から
講義の依頼があり、行ってきました。
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時々地元の学校を訪れ日本の文化や日本語を教えたりしていますが
今回はちょっと違いました。
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担当の先生から
「3月11日に合わせて学校にきて震災の話をしてもらえないか」という依頼でした。

私は、昨年、福島と宮城の被災地を訪れ、仮設住宅に住む人々や
学校関係者の取材をしています。
その後香港の地元のネット媒体「主場新聞」で3回にわたりシリーズ特集を書かせていただきました。
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詳細はこちら
シリーズ第一回目「宮城を訪れて」
シリーズ第二回目「福島の子どもたち」
シリーズ第三回目「廃墟となった富岡町」
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嬉しいことに、この学校の先生が偶然私の記事を読んでくださっていました。

子供たちには、被災地で取材してきたことを、できる限り分かりやすく
写真を交えて1時間話をしました。
(室内の撮影が禁止なので写真がないのが残念ですが・・・)
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津波で流され、一緒逃げていた旦那さんが流されていく姿を見ながら救われた女性の話、
生かされている思いで日々過ごす方、
あの日から人々に笑顔が消えてしまったので、少しでも皆の笑顔を取り戻そうと、
各地域を回って漫談をされている方・・・
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取材してから時間が経っていたので当時伺った方々のなかでは
新たな道を歩まれている方もいますが、
未だ厳しい状況を強いられている人も多い被災地。
もちろん放射能の問題についても触れました。

集まった女子高校生たちは総勢40名と、先生たち。
皆さん真剣な面持ちで話を聞いてくれました。
クラスの半分くらいが日本には行ったことがある子たち。
ですが東北や福島の現状を知らない子たちが殆どでした。
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4年経った今も被災地支援のイベントは香港でも行われています。

先日も東北大学の学生たちが訪れ、東北食材のPRや防災セミナー、エコセミナーなどを行いました。
風化させないように私ができる小さなことですが
少しでも知ってもらい、学生たちが関心を寄せてくれることを願いながら、話をさせていただきました。

貴重な機会をありがとうございました!