今朝の地元大衆紙【東方日報】より
行政長官弁公室・旺角(モンコック)、一部のデモ参加者が撤退を叫ぶ
学連(学生専上学生連会)、セントラル占拠を続ける
警察官と握手しているのはデモ参加者の一人、大学生の楊さん。
行政長官弁公室前のデモ撤退で警察と合意した代表者の一人です。
昨夜、23時頃の香港島金鐘(アドミナルティ)。
1日の国慶節に訪れた時に比べるとデモ参加者が1/3ほどに減っているように見えます。
そのせいか、蒸し風呂状態ではなく、現場を歩いても涼しい秋風が吹きこんでいました。
ですが、そこには確かに【熱気】はありました。
真ん中で立って演説されている方は一般の方。
挙手しながら、その場に立ち、各々自分の主張をしていきます。
セントラル占拠の意義、民主化の意味・・・皆それぞれ思うことを
好きなように話します。
香港にきて感心するのは、そういうパフォーマンス能力が長けていること。
いつも驚かされます。
一人が話している間は皆、真剣に耳を傾けます。
誰かが意見をぶつけようとすると、どこからともなく「シー!!!静かに!」と声が。
モラルを守ったデイベートが夜遅くまで繰り広げられました。
傘をもった木製像。
今回のデモのシンボルにもなっている【雨傘】革命
海外からのメディアクルーたちも来ています。
自信は未来を変えられる(右の垂れ幕)
風雨のなかで自由を抱きしめる(左)
幹線道路を跨ぐ時に使用する、ブロックや木製の板。
足元には「689(梁振英行政長官)を踏みつぶせ」。
人々の思い。
世界中からのメッセージ。
金鐘駅すぐ近くにある特区政府本庁舎。
(同日昼過ぎに撮影したものです)
この鉄格子の向こうには警察官が7,8人、立ってこちらを黙って見ています。
夜には、警察官の人数も倍以上に増えていました。
この日、中国本土から来ている20代の男子学生に出会い、話をきかせてもらいました。
顔撮影はNGということだったので残念ですが…
2年前に広東省から香港に移り住んでいる彼は、今回複雑な思いでデモをみているとのこと。
「できるだけ早くデモはやめるべきだ。民主化するということは資本主義ではなくなることを意味する。
大衆にとってどちらにメリットがあるのか。冷静に考えたほうがいいと思う」と。
28日未明から始まっている民主化デモ。
まだ予断を許さない状態が続いています。