香港ー新型コロナウィルス肺炎情報
◆大型クルーズ船「世界夢(ワールドドリーム)号」の乗客乗員に下船を許可
香港特区政府衛生防護中心は9日午後3時、新型コロナウイルス肺炎の感染拡大が懸念されていた大型クルージング船「世界夢(ワールドドリーム)号」の乗員に対する検査が終わったと発表。乗客乗員がすべて下船できることとなりました。
同日の香港メディアによりますと、先に8人の感染者が現れた「世界夢号」は5日に啓徳客船ターミナルに接岸し、乗員乗客約3600人が船内にとどまっていました。
うち乗員約1800人に対するウイルス検査の結果はすべて陰性となり、同日午後5時半にすべての乗員乗客の下船が可能となりました、乗客は出入境手続きを終えればターミナルを離れていいこととなり、14日間の隔離も必要ないとのこと。すでに香港で下船していた206人については追跡中となっています。
9日付香港メディア「RTHK」より

◆シンガポールでも買いだめ
シンガポールでは新型コロナウイルス肺炎の流行に対して警戒レベルが引き上げられていますが、現地では住民による日用品の買いだめも見られています。
9日の香港メディアによりますと、シンガポールではスーパーマーケットで多くの人が行列をつくってトイレットペーパー、缶詰、即席めんなどを購入し、スーパーの一部の商品棚が空になる様子が見られています。この状況に対してリー・シェンロン首相は「物資の供給は充足している。国境封鎖もあり得ない。当局の予防措置は2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)流行時よりかなり向上している」と述べ、民衆にデマを信じてパニックを起こさないよう呼びかけています。
香港メディア「RTHK」(写真含む)より
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