香港・中国本土ー新型コロナウィルス肺炎情報
◆25歳が感染、香港はこれで18人
香港特区政府衛生防護センターは2月5日、新型コロナウイルス肺炎の感染者がこれまでに18人確認されたと発表しました。
同日の香港メディアによりますと、同センターでは現在、新たに確認された3人について地元で感染したケースとして調査を行っています。
1人目は64歳女性で、1月23日に咳の症状が表れ、30日から発熱、2月1日に呼吸困難となり入院、新型コロナウイルスの陽性反応があり、重体です。
2人目は60歳男性で、長期的に病気を患い、1月22日に発熱と筋肉痛が表れ、30日に呼吸困難となり入院。新型コロナウイルスの陽性反応があり、容体は安定。
3人目は25歳男性で、1月28日に発熱、29日に咳、鼻水、下痢の症状が表れ病院で受診、2月3日に入院。新型コロナウイルスの陽性反応があり、容体は安定。
因みに、3人とも潜伏期間中に外遊はしていないとのことです。
5日付香港メディア「RTHK」より(写真含む)
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◆病院ストで緊急医療サービスに深刻な影響
公立病院職員の労組である医管局員工陣線は2月5日、引き続きストライキを行っています。
同日の香港メディアによりますと、医院管理局は「同日も多くの職員が欠勤するとみられ、緊急医療サービスは依然として深刻な影響を受ける」と表明。
各公立病院の救命センターでは現在のところ限られた当直職員だけで緊急医療サービスに当たっているため、病状の軽い患者には民間の病院またはクリニックに行くよう呼びかけています。
専門外来でも提供できるサービスが制限されるため、患者は電話で予約を入れ直すか、薬の補充が必要な場合は窓口で薬を頼むよう薦めています。医院管理局はまだ職場に戻って来ていない職員に対して、病人の福祉を大前提として速やかに職場に戻るよう呼びかけました。
5日付香港メディア「RTHK」より(写真含む)
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◆新型肺炎でアップルが在庫切れ危機
新型コロナウイルス肺炎により、製造業界の生産停止が2週目に入れば、富士康の生産状況に大きな影響が出てアップルを含めた製品出荷が途絶える可能性が指摘されています。
2月5日の『香港経済日報』(電子版)によると、ロイターは富士康の中国工場がほぼすべて生産停止状態になっており、蘇州工場は8日まで、上海工場は9日まで、東莞工場は10日まで休業するため、アップル製品が在庫切れの危機にあると報じました。
一方で中国メディアによりますと、富士康を含めたアップルの主要サプライヤーは10日に中国での大規模生産の回復を計画しており、富士康も4日に予定通り中国各地の生産ラインを再開できると表明。さらに富士康は5日、すでに生産能力を確保するバックアップ体制を取っており、海外の工場に分散させていると説明しています。
5日付香港メディア「香港経済日報」より(写真含む)
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