香港・中国本土ー新型コロナウィルス肺炎情報 
◆新型肺炎の死者361人、SARSを超える
国家衛生健康委員会は2月3日、新型コロナウイルス肺炎拡散の最新情報を発表し、中国本土での死者の数は2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)流行時を超えたことが明らかになりました。
同日午後3時現在の騰訊新聞によりますと、全国で確認された感染者は1万7239人、疑い例は2万1558人、治癒した患者は485人、死亡は361人。
湖北省では感染者が1万1177人、死亡が350人。香港では2月2日に感染者が新たに1人確認され、累計で15人となりました。また、海外での感染確認は150人で、死亡は1人。フィリピンで死亡した患者が海外での初めての死亡例となりました。
3日付香港メディア「RTHK」より
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◆医療関係者スト3000人の見込み
医院管理局の労組である医管員工陣線は2月3日、第1段階のストを開始しました。同日の香港メディアによりますと、医管員工陣線は午前10時すぎにストの参加者数は1000人を超えたと発表。第1段階では3000人が参加すると見込んでいます。
医院管理局と特区政府に対して午後6時までに交渉に応じるよう要求。病院で受診待ちをしている患者は「医療関係者は要求があるなら別の手段で表明すべき。病人をカードにすべきじゃない。ストはソフトな暴力みたいなものだ」と批判しました。
3日付香港メディア「RTHK」より

◆フィリピンは中国本土・香港・マカオを経由した入国を禁止
フィリピンでは新型コロナウイルス肺炎による死亡者が現れたことから、臨時渡航禁止令を拡大しました。2月3日の香港メディアによりますと、フィリピンはただちに中国本土、香港、マカオを経由した非国民の入国を禁止。
多くの香港市民は2日朝のフライトでフィリピンに到着した後、機内での待機を余儀なくされ、その後、香港へ引き返すかマカオへ向かうことになりました。
来週開催されるバドミンドンの試合に出場する予定だった香港チームはこのため出場取りやめています。多くの国では中国を経由した非国民の入国を禁止しており、フィリピンも同様の措置を取ることとなりました。
3日付香港メディア「星島日報」より
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◆鍾南山氏「今後2週間がピーク」
 全国新型冠状肺炎疫情専家組主任(新型コロナウイルス対策本部長)である鍾南山氏はこのほど新華社のインタビューを受けました。
3日の香港メディアによりますと、鍾氏は「現在、全国での新型コロナウイルスの拡散はまだ上昇期にある」と述べました。専門家は今回のウイルス流行が今後10日から約2週間の間にピークを迎えると判断していますが、現在はまだ拡散防止を強化しており、警戒を緩めてはならないと指摘。
また、鍾氏は今回のウイルス流行への対応で当初から早期発見、早期隔離が最も有効な方法だとみているものの、ウイルス流行が局地的に集中して発生したり、医療資源が不足しているなどの試練に直面している問題を挙げました。
中国本土では休暇延長、交通規制、公共の場での体温検査、人が集まるのを減らすよう宣伝、個人の防護知識強化などの措置をより多く取っていることを説明しました。
3日付香港メディア「RTHK」より
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