≪新型コロナウィルス肺炎≫ 続報ー香港・中国

◆新型肺炎、重体患者がICU入り
医院管理局は1月27日、香港で新型コロナウイルス肺炎の感染が確認された患者は8人と発表しました。28日付香港各紙によりますと、8人のうち1人は安定から重体に転じ、香港で初めての新型肺炎の重体患者となりました。患者は武漢市に赴いたことのある56歳男性で、プリンス・オブ・ウェールズ医院で感染が確認。香港で確認された2人目の患者でした。現在、集中治療室(ICU)で治療を受けているとのことです。医院管理局は報告基準に適した非地元住民の医療費は免除されることを明らかにしましたが、これは患者に受診させ、治療を受けさせて、社会と隔離するのが目的であるため、中国本土から香港の公立病院に駆け込む患者が増えることはないと指摘しています。
28日付香港メディア「星島日報」(写真含む)
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◆湖北省に行ったことを隠してたら罰金も
香港特区政府は27日、湖北省住民と過去14日以内に湖北省に赴いた人の入境を制限する措置を開始しました。28日付香港各紙によりますと、食物及衛生局の陳肇始・局長は旅行者の申告に頼るため、誠実に申告するよう呼びかけ「虚偽報告に対して罰金を取ることになる」と警告しています。
またすべての中国本土住民の入境を禁止するのは現実的ではないものの、当局はさらに出入境管理措置を強化する可能性もあると指摘しています。
28日付香港メディア「星島日報」より
(写真:星島日報より。記者会見に応じる
食物及衛生局の陳肇始・局長
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◆新型肺炎は飛沫のほか接触でも感染
国家医療専門家チームのメンバーである李興旺氏は28日、北京で記者会見を行いました。同日の香港メディアによりますと、李氏は新型コロナウイルス肺炎が主に1〜2メートルの距離を経た飛沫によって感染するほか、接触しても関連することを明らかにしました。
手がウイルスと接触した後に眼部をこすったら感染する可能性があり、市民らにマスクをつけるほか、こまめに手を洗うよう呼びかけています。現在、症状の表れていない感染者の多くもすべて感染者と密接な接触を通じて感染しており、これら密接な接触者は医学観察が必要と指摘。公共の場所で自由に活動させてはならず、自宅で隔離するなどで感染抑制を確保するよう促しました。
28日付香港メディア「RTHK」より
https://news.rthk.hk/rthk/ch/component/k2/1505227-20200128.htm?spTabChangeable=0

◆葉劉氏、ディズニーランドに隔離施設提案
新民党の葉劉淑儀(レジーナ・イップ)主席は27日、新型コロナウイルス肺炎についてディズニーランドに隔離施設を設けることをSNSで提唱しました。28日付香港各紙によりますと、政府は粉嶺に建設した未入居の公共住宅を隔離施設に利用することを検討していましたが、ただちに周辺住民の反対に遭いました。このため葉劉氏は香港水域の客船ターミナル付近を借りるか、香港ディズニーランドの第2期拡張工事の用地を徴用し、非営利機関と協力して大量の簡易居住施設を建設し、隔離観察する人たちのための臨時居住場所を設けることを提案しました。
28日付香港メディア「星島日報」より

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