台風22号(マンクット)が香港に最接近し、台風警報の最高レベルである
シグナル10が発令された9月16日、香港全域でさまざまな被害が出ました。地元各紙では、大きく取り上げられています。

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明報』「マンゴスチンの風速は過去2番目」

天文台の記録によりますと、16日午前1時40分のシグナル8、同9時40分に発令された
シグナル10は約10時間にわたって続きました。
17日発表の政府広報の発表によりますと、公立病院の救急処置室に搬送されたけが人は
17日5時までに391人(男性219人、女性172人)になっています。

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『星島日報』「シグナル10が香港に吹き荒れる」

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香港経済日報「シグナル10が10時間、少なくとも324人がけが」

事故処理中の警官4人も負傷し、病院に運ばれました。
臨時避難シェルターに避難した人は17日5時までに1539人、17日時点でシェルター46カ所が開放されています。17日5時20分までに政府当局が確認した樹木の倒壊は262件、浸水は46件、土砂崩れは1件。香港機場管理局(HKAA)の資料によると、16日は計889便が欠航しました。今回の風速は過去2番目を記録、大老山では最高毎259キロに達し、大澳の波の高さは基準線を超える3.9メートルに達しました。
ちなみに、香港の台風シーズンは5月あたりから10月くらいまで。
今回のような大型台風が来るのが分かると街のいたるところでは、窓が割れないためのテープを張り、台風に備えるところも。(写真下)
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また、スーパーで食料調達する人が増え特にインスタント麺売り場は毎回こんな感じに。
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今回の台風は「シグナル10」でしたが、台風は「シグナル1,3,8,9、10」があり数字が上がるほど、風の強さが増します。因みに雨は「イエローレイン、レッドレイン、ブラックレイン」。
今回のようなシグナル10が発令された場合は、学校、会社、金融機関やタクシー、バス、フェリー、地下鉄などの交通機関の一部は停止になります。