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次期行政長官に当選した直後の林鄭月娥(キャリー・ラム)氏(写真中央)。
左は夫であり数学者の林兆波氏、右は次男の林約希氏。「家族の支えなしにはここまで来られなかった」と話したラム氏。

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3月26日(日)、午前9時より湾仔のコンベンション&エキシビションセンターにて香港政府トップを決める行政長官選挙が行われました。投票権のある1194人の選挙委員が続々と来場、11時に投票が締め切られ開票が始まりました。
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写真上は選挙委員の方々。
601票を獲得した立候補者が当選となり、民主派の運動や財界の動きが注目されてきました。もし601票を獲得する候補者がいない場合は、午後2時より再度投票が行われることになっていました。

5年前に行われた前回の選挙に比べると、白熱、混乱はないともいわれていた今年の行政長官選挙。
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写真下は選挙委員の一人 蔡冠深氏(香港中華総商会名誉会長)。
この日朝から雨天模様で、日中は15度までしか上がらず。こうしたなか、会場内は恐らく室温を20度以下に設定しているのではないかと思うほど寒く…。会場のオープンと同時に半日近くいましたが、取材をしながら寒さとの闘いでもありました。
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開票までには長い時間がかかりました。写真下の様子は、開票所に運ぶ「投票箱」。毎回、このように開票所に移動する過程は全て中継され、透明度の高い選挙にしています。
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さらに投票者のなかには、候補者全員に投票記しをつける、スラングの文字が書かれたものなど無効票はすべて公開しながらの開票なので、かなり時間がかかり、今回は予定を1時間近くも遅れた状態で結果発表に。
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写真下は、候補者の3人。左から、曽俊華(ジョン・ツァン)氏、林鄭月娥(キャリー・ラム)氏、そして胡国興氏
結果はラム氏が601票を超える777 票、ツァン氏は365票、胡氏は21票でした。ラム氏の得票数は推薦票580票におよそ200票上積みされ、前回の選挙での梁振英・現行政長官の689票を上回りました。また懸念されていた財界票の流出による影響はありませんでした。

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当選が決まった瞬間、思わず涙ぐんだラム氏。立候補者の曽俊華(ジョン・ツァン)氏、胡国興氏と抱き合い、深々とお辞儀をしました。
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次の瞬間、会場では普通選挙を求めるプラカードを持って叫ぶ民主党の人々が登場し、一時的に会場は混乱に。
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当選が決まったラム氏は、休むことなく特設会場にてすぐに記者会見を行いました。
今回、女性として初の行政長官となります。
香港社会がかなり深刻な対立状態にあるとの認識を示した上で、社会の亀裂を修復し、閉塞状況を打開することが私の最優先課題と述べました。現時点で支持しない人が多くいるなかで「たとえそうだとしても、しっかり結果をだすために一つ一つ丁寧に仕事をしていきたい」とコメント。
梁振英・現行政長官が嘲笑気味に「689」と呼ばれているのにならって、早速「777行政長官」と呼ぶ記者もいました。
民主派寄りメディアは敵対姿勢を見せており、前途は多難です。

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任期は7月1日からの5年間。
ちょうどこの日、香港は英国からの中国への返還20周年を迎えます。