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15日、湾仔にあるコンベンション&エキシビションセンターにて、葉劉淑儀(レジーナ・イップ)新民党主席が行政長官選挙への出馬表明と公約発表会を行いました。

会場は湾仔にある国際イベントなどでもおなじみのコンベンション&エキシビションセンター。
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エントランスからご覧の通り。メディア陣が今か今かとこの日の主役、レジーナ・イップ氏を待ち構えていました。
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広東語と英語で書かれた公約内容。50ぺ―ジ近くに及びぎっしりと書かれています。(写真上)

会場にはレジーナイップ氏を支持するの関係者の方々がおよそ200人が来場。
今回行政長官出馬表明をする2人目として地元メディアはもちろんのこと海外メディアからも注目されています。
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今回私はこのような場は初取材。
早めに行ったのに、どこも埋まっている始末。取材陣も席取りに命がけです。
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最初に応援スピーチしたのはイギリス植民地時代の元行政長官 デイビッド・エイカーズ・ジョーンズ氏。
公務員だったレジーナ・イップ氏との出会いから今日に至るまでの話、そしていかに彼女が素晴らしい人物か賞賛した内容でした。
応援スピーチは続きます。
新民党副主席、田北辰氏、また海洋公園元会長 アラン・ジーマン氏も駆けつけました。
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葉劉淑儀(レジーナ・イップ)氏。
香港基本法23条に基づく国家安全条例の制定に執念を燃やす”鉄の女”と呼ばれています。
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イップ氏は、返還から来年で20年を迎えようとしているなか、今回初の親政府派政党からの行政長官候補として出馬します。
公約発表会では、主に普通選挙問題、23条問題とともに、住宅問題では現行政長官の梁振英氏がまさにやろうとしていた土地・住宅専門部門をつくる政策を掲げました。
また「変化」「一国制度の調和」という言葉を何度も繰り返すなど、一国二制度をより良くしていくしていくための重要性と香港基本法23条の立法の必要性を強く訴えました。

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前代未聞の香港社会の分裂や行政と立法が対立していること、香港と本土の関係が悪くなったことに心を痛めていると話したレジーナ・イップ氏。こうしたことが立候補することを決意するきっかけになったと述べました。
さらに分離を鼓吹したり「完全自治」「真の自治」を唱えるのは前途がないと批判。
全人代常務委の決定を基礎にした政治体制改革やり直しと23条立法の立法に焦点をあてた内容となりました。

記者からの質疑のなかでこの日着用していたグリーンカラーの服の色を選んだ理由を聞かれた際、イップ氏は「グリーンは平和、調和を意味する。本土と香港も、このカラーのようにバランスのとれた調和のある社会を目指すという思いをこめて着た」と話したうえで、「ほめてくれてありがとう」と満面の笑みでした。
出馬表明と公約内容の発表はおよそ2時間にわたりました。
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翌16日付の地元紙では…
『星島日報』「レジーナの公約、住宅政策が最重点、曽俊華・財政長官の財政は保守的と暗に批判」
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『りんご日報』「普通選挙は全人代常務委の決定堅持、23条を再推進、レジーナの公約は梁長官に似ている」

23条に執念を燃やしているイップ氏ですが、それでは一般市民の支持を集められないと思ったか、住宅問題を最優先課題に掲げましたが、それは結局のところ梁長官の政策にたどり着くわけです。
一方、先週、財務長官を辞任し、出馬に向けて準備を進めている曽俊華(ジョン・ツァン)氏と出馬を検討している
林鄭月娥(キャリー・ラム)・政務長官がいつ出馬するか注目されています。