今月17日~19日まで、尖沙咀にある日本ウェルス銀行(Nippon Wealth Limited)にて「NWB グローバル・インベストメント・フォーラム」が開催されました。
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日本ウェルス銀行は、昨年5月11日に開業した個人投資家向けにウェルスマネージメントを提供する資産運用専門銀行。

過去ブログでも、紹介しています。
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インベストフォーラムの初日は、特別セッションとして、マネックス証券株式会社のチーフ・ストラジスト広木隆さんによる「マイナス金利の世界が語るもの」の講演が行われました。
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お話は、今年1月に決定された「マイナス金利導入」による今後の動向と可能性について。
また、昨今のマーケットの大荒れについて「チャイナショック」にも触れ、上海株式相場の暴落、人民元切り下げなどを挙げた上で「下落の要因は解明されていませんが、こうした市場混乱は1987年のブラックマンデーに酷似している」と指摘しました。また「中国経済の減速は今に始まったことではなく、自然な流れであり、第13次5か年計画も発表されたなか、中国政府は金融インフラがしっかり整っている香港市場を守っていくべき」との見解を示されました。

講演後に改めてお話を伺うことができました。
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広木さんは、「中国経済の減速で香港は打撃を受けていると言われているが、これは構造変化していることに過ぎません。その認識をもっと世界が持つべきだと思う」。
急速にテクノロジーが普及した中国については、「中国の凄さは、テクノロジーや新しいことに挑戦をしていくダイナミックさと果敢に取り組む姿勢。しかも産業構造の転換は日本に比べてスピーディ。豊かになった中間層を中心に、今後はさらに成長していくはず」と話されました。
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今回のフォーラムにはアジア各地から40人が参加。
参加された日本人男性は「日本語での金融フォーラムはこれまで機会がなかったので参加できてよかった」。
開催期間中は、アジア不動産投資、ベトナム市場の魅力について、中国のビジネスチャンスなど、それぞれ専門家によるセッションは行われました。
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日本ウェルス銀行COO 長谷川健一さん。
「今回開業して以来、初の試みとして投資フォーラムを開催しました。香港ではこういった投資フォーラムは多くありますが、日本人投資家向けのものがなかったので、日本語でのフォーラムを実現させたかった」とのこと。
次回のフォーラムは7月14日~16日
中国の経済の最新情報を中心に開催するとのことです。