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今月5日~7日に行われたアジア最大級のアルコール国際見本市「International Wine & Sprits Fair 2015」
ワインをはじめ、世界中のアルコールが集まった企業間取引のイベント。(最終日のみ一般開放)
第8回目の今回は32ヶ国、地域から1060社もの企業・団体が出展しました。
日本からは、日本貿易振興機構(JETRO)と日本酒造組合中央会により「ジャパンパビリオン」が設けられ、日本酒、焼酎、ワインの酒造会社など28の企業・団体が出展しました。

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アジア市場の拡大を狙っている企業たちにとって香港はまさに<アジアのハブ>。
もっと商品の魅力を知ってもらいたいと売り込みをかけている企業たちにとっては、国際的な商談が繰り広げられる、まさに絶好の場所なのです。

日本食ブームとともに、日本への関心もとても高い香港。

2015
年の香港から日本への訪問者数は、まもなく100万人という大台に乗ろうとしています。
こうした中、農林水産物・食品の輸出先として香港はここ数年第1位(2014年現在1,343億円)。酒類については第4位(2014年現在、31億円)。対前年比10%以上増と勢いがとまりません。
特にアルコール類が伸びている背景に、2008年よりアルコール度数30%以下の酒類に対する物品税がゼロになったことがあります。
これまで以上に流通の活発を促進しているのです。

さらに!
ここ数年じわわじわときているのが日本酒

そこで今回は、イベント会場の日本酒ブースの様子をお届けします♪
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訪れたのは山形から参加した「月山酒造会社」。月山酒造会社のある山形県寒河市はとても雪深い場所。屋根を覆うほどの積雪量があり長く厳しい冬が訪れます。ここの雪解け水は日本名水百選に選ばれるほど。こうした水がより芳醇な味わいに☆
後味すっきり、とっても飲みやすく、食中に飲まない文化のある香港の人でさえ、飲みやすいと興味津々。お話を伺った同社営業部の鈴木さん(写真下)。「山形の場所を把握している人が多く、山形の日本酒は好きだと言ってくださる香港の方も多く驚きました」。なかなか手ごたえがあったようで、にっこり。

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続々と日本酒ブースを訪れる香港、中国本土のバイヤーたち。
東北の日本酒の深い味わいに魅了され、日本に行く度に買い込むのだそう。特に大吟醸を好む彼らは、鮨と日本酒の組み合わせが最高!とのこと。「日本酒ナンバーワン!」と皆さんポーズ☆
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岡山県嘉美心酒造会社代表取締役の藤井進彦さん。
私が手にしている黒いボトルの「冬の月」は、米どころ岡山県で、できたて新米を使用。旨みがしっかりと凝縮した純米吟醸は、さっぱりしたなかにもほんのり甘味のあるお酒。
日本での日本酒消費率は若い世代を中心に低迷していると現実をどうみているか、単刀直入に伺いました。
藤井さんは「時代が変わってきたことは間違いない。消費率が高かったころのバブル期はまさに、宴でどれほどのアルコールが消費されていたか。それは、美味しさを求めているものとは違うものだったのは否めない」と話をされた上で、「低迷とは思わない」ときっぱり。

「確かに昔に比べると、減少しているかもしれません。ですが今のほうが、しっかりと味にこだわり本物を求めている人増えていると思う」と話されました。
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長野県の「真澄蔵元」の酒を香港に卸しているのはCella MASUMI Asia LimitedシニアセールスマネージャーのTony Leeさん。
とてもスタイリッシュなボトルが特徴の真澄は今年8月に製造されたばかりの新商品。
長野県の米「美山錦」を使用、端麗辛口、しかも12%ととても飲みやすく、イベント期間中は多くの飲食店関係者が商談にきているとのこと。食事の味を邪魔しない、さっぱりの中にふんわりした風味。ワインとは異なる旨みと深みがあるのが日本酒ファンを香港でも確実に広がっています、と話しました。
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会場で偶然お会いした、Hong Kong WINE Academy 学長のKarl Lungさん。
日本酒ブースを一つ一つ丁寧に回りながら、慎重に試飲をしていました。聞くと、3年前に「日本酒セミナー」を問う別に開講しているとのこと。一クラス100人を超え、人気が高まっているのだそう。日本酒は食事を選ばない。刺身のような鮮度の高い生魚から、中華のようにこってりした料理まで幅広く柔軟に対応できる、それが日本酒の素晴らしいところ。今後も日本酒クラスは増やしていくそうです。
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会場では、他にもお酒をより楽しく飲めるための色とりどりの酒器がずらり~☆
展示されていたのは「岐阜県美濃焼」(最終日には一般向けに販売)
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株式会社カネコ小兵製陶所の代表取締役社長 伊藤克紀さん。
日本酒をより楽しんでいただくための酒器の美しさ、エンターテイメントの高さなどこだわりを感じられる商品ばかり。「酒器の興味を持っていただく延長線上に岐阜県への誘致になったらこんなに嬉しいことはない」。
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世界各国のブースを周りましたが、日本のブースが最も多くの人が集まっている印象を受けました。
これまで以上に、アツくなっている!メイドインジャパンのアルコール!

またリポートしていきます☆