今朝の「明報」(総合紙)一面記事の写真。
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人々が集っているのは金鐘(アドミラルティ)。
大型スクリーンを占拠地に置き、対話の様子を固唾をのんで見守る市民たち。
久々に熱気に包まれていました。




昨日、学連と政府の対話が午後6時から2時間にわたり行われました。
学生らの要求は、「全人代の決定撤回」と「住民指名」の要求です。
これらの要求は今月はじめにも、政府に求めていましたが、対話が実現されないままでした。
そのため、市民たちの怒りや不満が収まらず、占拠地では未だ幹線道路は封鎖されたまま。
一部交通マヒは続いています。

昨夜、いよいよ初対話。

どうなったのかといいますと・・・
こうした学生らの要求は、前回政府がしてきしたように、香港基本法(ミニ憲法)に反しており、認められませんでした。

香港政府は、2017年の選挙改革案を来年の夏まで可決し、全人代に提出しなければいけません。
その間、市民と政府とのあいだには、2回に及ぶ公開諮問が実施されます。
公開諮問を行うことで、政府は市民の声に基づいて改革案をつくろうとしています。

1回目は今年5月まで行われ、実に15万通に及ぶ市民からの声が政府に寄せられました。
そして2回目は10月8日から開かれるはずだったのですが・・・
今起こっている占拠行動によって延期されています。

今回の学生らに対しても、政府側は、今後話をしていきましょう、とのこと。
なんとなくうやむやしている対話だったのですが、いずれにしても平行線には変わりません。
結局、今回の対話で持ち上がった学生らの要求については、政府は国務院香港マカオ弁公室に報告書を提出すると約束しました。

一方、昨日開かれた梁振英行政長官の記者会見では、外国勢力が介入していると再び明言しました。しかも適切な時期に証拠を公表する、とも。

今、この民主化デモの≪真実≫が徐々に浮き彫りになってこようとしています。

昨夜、対話について、今の香港の状況について、TBSラジオ「荻上チキSession21」という
報道番組で、現場リポートをさせていただきました。
荻上チキ・Session-22

現場での生放送はなかなか難しいもの。
昨日は大きな暴動などはありませんでしたが、かなり多くの人が集まっていたので
リポート中電波が切れないかヒヤヒヤでしたが、何とか無事に終わりました・・・
こうした急なリポートも対応しています。

まだまだ終息する気配のない香港。
引き続き取材してきます!
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